健診結果の見方について:2025年6月

健康診断結果の正しい見方 〜「異常なし」でも油断大敵?〜

年に一度の健康診断。結果の紙が届いて、「総合判定」のアルファベットだけ見て引き出しにしまっていませんか?

健康診断は、自覚症状のない病気のサインにいち早く気づくための重要な機会です。体の不調は心の不調に繋がることも多く、日々のパフォーマンスを維持するためには、正しい結果の理解が欠かせません。

今回は、産業医の視点から、健診結果で特に注目すべきポイントと、結果を健康管理に活かす方法について解説します。

目次

健診結果で必ずチェックしたい4つの項目

総合判定だけでなく、以下の数値の推移(去年と比べてどう変化したか)を見ることが大切です。

検査項目見直しのポイント
血圧上(収縮期)が130以上、下(拡張期)が85以上は要注意。塩分の摂りすぎだけでなく、ストレスや睡眠不足でも上昇します。
脂質(コレステロール等)悪玉(LDL)コレステロールや中性脂肪の数値に注目。動脈硬化や心疾患のリスクに直結します。
血糖(HbA1c)過去1〜2ヶ月の血糖値の平均を表します。糖尿病の早期発見に欠かせない重要な指標です。
肝機能(AST・ALT・γ-GTP)お酒の飲み過ぎだけでなく、食べ過ぎや運動不足による「脂肪肝」でも数値が悪化します。

あなたは大丈夫?健診結果の「放置」セルフチェック

一つでも当てはまる方は、すでに対策(受診や生活改善)が必要な状態かもしれません。

  • ☐ 「要精密検査」「要再検査」の判定が出たのに放置している
  • ☐ 毎年同じ項目で引っかかっているが、特に何もしていない
  • ☐ 「まだ若いから」「どこも痛くないから」と結果を気にしていない
  • ☐ 去年と比べて体重が急激に増減している
  • ☐ 健診前だけお酒や食事を我慢して「その場しのぎ」の対策をしている

結果を受け取った後の「正しい行動」

健康診断は「受けた後」の行動が最も重要です。判定レベルに合わせて適切なアクションを起こしましょう。

判定レベル取るべきアクション
要観察・生活改善日々の食事(塩分・脂質)、運動、睡眠を見直しましょう。来年の健診で数値を戻すことを目標にします。
要再検査・要精密検査「自覚症状がない」からこそ受診が必要です。放置せず、必ず早めに医療機関を受診して詳しい検査を受けてください。
治療中の方健診結果をかかりつけ医に見せて、現在の治療方針の確認や日々の相談を行いましょう。

身体の健康は、心の健康の土台です

身体の不調を放置していると、それが知らず知らずのうちにストレスとなり、メンタルヘルスの悪化を招くことがあります。逆に、強いストレスが血圧や血糖値を上げることもあります。

健診結果を自分自身の体からの「メッセージ」と捉え、放置せずに適切なケアを行うことで、心身ともに健やかなワークライフを送りましょう。

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