「ひどく落ち込んで動けない時期(うつ状態)」と、「嘘のように元気で活動的になる時期(躁状態)」を繰り返す病気を、双極性障害(かつての「躁うつ病」)と呼びます。
うつ状態の時に受診される方が多いため、最初は「うつ病」と診断されることも少なくありません。しかし、うつ病と双極性障害では必要なお薬や治療方針が大きく異なるため、過去の「元気すぎた時期」のサインを見逃さず、正しい診断と治療を受けることが回復への第一歩となります。
このような「気分の波」に心当たりはありませんか?
双極性障害の症状は、気分の波の大きさによって「双極Ⅰ型(激しい躁状態)」と「双極Ⅱ型(軽い躁状態)」に分けられます。以下のような極端な状態の波を繰り返している場合、双極性障害の可能性があります。
1. 躁(そう)状態・軽躁状態のサイン
周囲から見て「いつもと違う」「テンションが高すぎる」と感じられる状態です。(※ご本人は「調子が良い」と感じており、病識がないことが多いのが特徴です)
- 睡眠時間が2〜3時間でも全く平気で、疲れを感じない
- 次々とアイデアが浮かび、一日中動き回っている
- 普段なら絶対にしないような高額な買い物をしてしまう
- 気が大きくなり、初対面の人にも馴れ馴れしく話しかける
- ちょっとしたことで激しく怒りっぽくなる(易怒性)
2. うつ状態のサイン
躁状態のエネルギーが切れ、一転して激しい落ち込みに襲われます。
- 一日中、気分が沈んで何もする気が起きない
- これまで楽しめていた趣味に関心がなくなる
- 自分を強く責めてしまう
- 生きているのがつらい、消えてしまいたいと強く思う
うつ病との違い・正しい診断が重要な理由
双極性障害の方に、うつ病の治療薬(抗うつ薬)のみを単独で使用すると、かえって気分の波を激しくしてしまったり、急激に躁状態を引き起こしてしまったりする(躁転)リスクがあります。 「うつ病の治療を続けているのに、なかなか良くならない」「気分の浮き沈みが激しくなった」と感じる場合は、一度治療方針を見直すサインかもしれません。
今池メンタルクリニックでの治療方針
双極性障害は、お薬で気分の波をコントロールしながら、ご自身の病気のサイクルを理解して付き合っていくことが目標となります。
- お薬による治療(気分安定薬など) 気分の波の上下を抑え、フラットな状態を保つための「気分安定薬」を中心に治療を行います。うつ状態がひどい時でも、将来的な波のコントロールを見据えた慎重な処方をご提案します。
- ご自身の「波のサイン」を知る(心理教育・生活指導) 「睡眠時間が短くなってきたら躁のサイン」「こういうストレスがかかるとうつになりやすい」といった、ご自身の波のパターン(再発のサイン)を一緒に見つけていきます。規則正しい睡眠と生活リズムを整えることが、波を小さくする最大のコツです。
院長から皆様へ
双極性障害による気分の波は、ご本人の性格の問題でも、心の弱さでもありません。脳の働きによる病気であり、コントロールが可能です。 「最近、気分のアップダウンが激しくて自分でも疲れてしまう」「周りから人が離れていってしまう気がする」と悩んでいる方は、一人で抱え込まずに、どうぞ今池メンタルクリニックへご相談ください。穏やかな日常生活を取り戻すための方法を、一緒に探していきましょう。
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